日本はスマホや電気自動車、軍事機器に欠かせない「レアアース」をほぼ中国に頼っていると言われてます。
でも、南鳥島沖の海底には日本だけで世界需要の200年分ものレアアースが眠っているんですね。
それなのに、なぜ本気で掘りに行かないのでしょうか?
それには、お金・技術・環境の3つの大きな壁が立ちはだかってるからだそうです。
今回この記事では、その理由を分かりやすくお伝えします!
レアアースとは?日本の近くに200年分ある?

レアアースはスマホや電気自動車、軍事機器に欠かせないと言われる17種類の特殊金属の総称なんですね。
日本はほぼ中国に頼っている状態なんですが、南鳥島沖の海底には世界が需要する約200年分ものレアアース泥が眠っているそうなんです。
それなのに本格採掘が進まないのはなぜ?という声がたくさん聞かれるんですね!

レアアースって中国に頼りっきりになってるって聞くけど、今中国とは関係性悪いから日本に渡さなくなるんじゃないの?

そもそも日本の近海にレアアースめっちゃ埋まってるんでしょ?それ早く掘ればいいじゃん!

逆にそれだけの量が日本近海にあるなら採掘した場合日本大金持ちになるうんじゃない?
こんな風に世間ではレアアースに対しての疑問を持っている人が多いみたいです。
ではそんな日本近海に約200年分も埋まっているとされるレアアースを日本が採掘しない理由はなんでしょうか?
レアアースを日本が採掘しない3つの理由!

日本の南鳥島沖に眠っているとされる約200年分のレアアース。
世界では中国がレアアースを牛耳っている状態ですよね。そんな中国と関係性が悪化している今の日本に対し、レアアースの輸出規制が叫ばれています。
でもそんな日本がレアアースを採掘しない理由とはどんなところにあるのでしょうか?
理由①:お金がかかりすぎて赤字覚悟

1つ目の理由として言われるのが、採掘するのにお金がかかりすぎるという事です。
南鳥島沖のレアアース泥は水深6000メートルにあり、掘るだけで中国陸上鉱山の10倍以上のコストがかかると言われています。
深海採掘の技術的難易度や環境への影響、採算性の不確実性が課題として浮上している。
引用:note
南鳥島沖レアアース泥採掘の経済性を数字で解説しました。主なコスト要因はこういったところだと言われています。
| 項目 | 詳細データ | 影響 |
|---|---|---|
| 1回の調査航海コスト | 1億5000万円以上(船舶・人件費・機材) | 複数回必要で初期投資急増 |
| レアアース含有量 | 1トンの泥からわずか5kg程度(濃度5000ppm) | 分離効率が採算の鍵 |
| 良い場合の採掘コスト | 1トン泥あたり2万円 → レアアース価値50万円相当で黒字可能 | 日量3500トン以上必要 |
| 悪い場合の採掘コスト | 1トン泥あたり10万円超 → 中国産(安価)と競えず赤字 | 市場価格下落で大損 |
理由②:掘る技術がまだ追いついていない

南鳥島沖レアアース泥(水深6000m)は「世界初の挑戦」なんですね。
ということは、まだ誰も成功させたことがないんです。
技術の流れとしてはこんな感じです。
1.海底で泥を掘る(採泥) → 高圧・泥の粘りでロボット詰まりやすい
2.6000m引き上げる(揚泥) → 世界初成功は2022年(水深2470mのみ)
3.船→工場で分離(精製) → 放射性物質混じりで超手間
| 課題 | なぜ難しい? | 現状 |
|---|---|---|
| 深海圧力耐性 | 6000m=600気圧!普通の機械つぶれる | 開発中(JAMSTEC「しんりゅう6000」使用) |
| 連続大量採取 | 1日350トン(試掘)→3500トン(商業化)安定してできない | 2026年1月「ちきゅう」船で初試験 |
| 泥の詰まり・摩耗 | 研磨性の泥がパイプ傷つけ故障 | 解泥機・耐摩耗材試験中 |
| 悪天候対応 | 台風・波で中断多発 | 無人システム開発必要 |
進捗状況としては、2025年12月に接続試験成功しました。
2026年1月に試掘して2027年頃大規模な試験を行います。その後2028年に商業化を目指す予定ですけど、「世界初」ゆえ失敗リスクがかなり大きいと言われているんですね!
理由③:環境と国際問題が怖い

最後の理由としては 、環境問題と国際的な問題が怖いからだと言われています。
海底を掘ると泥が広がり、魚が大量に死ぬかもしれないんですね。
環境面でのリスク
環境リスクとして一番の問題は、レアアース泥は放射性物質や重金属を含むので、掘ると海に拡散の恐れがあるようなんです。
| リスク内容 | なぜヤバい? | 対策状況 |
|---|---|---|
| 重金属拡散 | 泥かき混ぜで魚・プランクトン死滅、漁業壊滅 | 事前調査必須、未完 |
| 放射能汚染 | 微量のウラン・トリウムが海流で広がる | 中和処理試験中 |
| 生態系破壊 | 南鳥島周辺は魚豊富、絶滅危惧種影響? | 国際基準でモニタリング義務 |
国際問題の恐れ
南鳥島近くの公海で中国の探査が活発になっています。鉱区の争奪戦なんですねぇ。
鉱区(こうく)とは、鉱物の採掘を許可された特定の区域のこと。
南鳥島沖レアアースの場合は、日本政府が「この海域は日本の鉱区」と主張して開発権を確保している状態です。
それにも関わらず、鉱区の争奪戦と言っているのは、南鳥島沖レアアースは日本のEEZ内(排他的経済水域)がメインですが、周囲の公海が「無法地帯」だからなんですね。
中国が積極的に動き、日本とアメリカが警戒中と言われています。
南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)に、およそ1600万トン(世界3位の埋蔵量に相当)のレアアースが眠っている。
引用:JBpress
なぜ争奪戦になっているのかはこんな理由があります。
| ポイント | 分かりやすい解説 | なぜ怖い? |
|---|---|---|
| 公海は先着順 | 国際法で公海(日本のEEZ外)は「誰でも採掘OK」。中国が先に商用化すれば市場支配強化 | 中国が安く大量生産→日本の高級レアアース売れず |
| 過去のトラウマ | 2010年中国禁輸で日本企業大打撃。今回も「資源外交」の道具に? | 急に輸出ストップでスマホ・EV生産停止の危機 |
| 軍事緊張 | 中国空母「遼寧」が2025年6月南鳥島EEZ進入。 探査けん制? | 海保・自衛隊出動→尖閣問題並みの軍事衝突リスク |
中国が「先に掘って安く売る+外交カードで脅す+軍事デモ」の3連コンボだと言われ警戒している状況なんですね!
そういった事で、日本としてはEZZを守りながらアメリカと組んで対抗しているみたいなんです。
今後の展望はどうなる?
南鳥島レアアース開発は着実に前進中です。政府の主導でスケジュールが明確化しているようですが、商業化まではハードル山積みみたいです。
2026年1月:いよいよ試掘開始
引用:techgym
| 年次 | 内容・目標 | 課題・現状 |
|---|---|---|
| 2026年1-2月 | 世界初!水深6000m試掘開始(船「ちきゅう」で1日数トン確認) | 初成功で期待高まる |
| 2027年1-3月 | 大規模試験(1日350トン揚泥・陸上精製実証) | 連続稼働テスト |
| 2028年以降 | 商業生産体制構築(年間数100万トン泥採取、日本需要3割カバー) | 採算性・環境OKなら本格化 |
| 中長期(2030年~) | 中国依存率40-60%削減。自給率20%超へ | 技術成熟次第 |
1.日本は単独ではなく、日米協力で進めています。アメリカが最新技術と海域の警護を支援してくれて、中国の妨害をけん制している状況だそうです。
2.コンソーシアム(チームプレイのこと)では政府9府省、研究機関4つ、民間企業25社が総力戦で技術開発を協力して行っています。
3.そしてリサイクル併用で、深海採掘と使用済み製品のリサイクルを同時に進めており、中国への依存を効率的に減らす作戦を立てている所だと言われています。
まとめ
日本の近海に眠っている約200年間分のレアアース。
以前より日本近海のレアアースについて発掘しないのはなぜなんだろう?という疑問があり、それを具体的に調査しましたがいかがでしたか?
色々な問題が山積みなレアアース発掘計画ですが、もしこの計画がうまくいったら日本の未来もかなりよくなるでしょうね。
成功するように祈りたいですね!
