2025年12月22日、東京都は板橋区や練馬区など10か所の都立公園で、計102点ものトイレ部品が盗まれていると発表しました。
その被害総額は約130万円にのぼっており、各地の公園でトイレが使用禁止になるなどし、市民が困り果てています。
「なぜわざわざトイレの部品を盗むのか?」 「犯人の目的は何なのか?」など調査してみました!
板橋と練馬でトイレ金属部品窃盗続出!
東京都建設局は2025年12月22日、都立公園など9カ所のトイレで、大便器のフラッシュバルブが計24個(131万4720円相当)が盗まれたと伝えています。
13日に善福寺川緑地(杉並区)のトイレからバルブがなくなっているのを来園者が発見し、サービスセンターに連絡した。
このような被害に世間からはこんな声が聞かれています。
性善説の社会インフラが崩されていく・・・
— さがはる。 (@holofun7) December 22, 2025
自販機、電力ケーブルもそうだけど、窃盗する奴が割に合わないくらい重たい刑罰を科さないと、どんどん治安が悪くなるぞ
どんどん発展途上国の治安になっていくね、、
— ERIKSON🇯🇵🇵🇭 (@ERIKSON210) December 22, 2025
今まで起きなかったような犯罪が増えてますね
— 小言部屋 (@3EAFbrTDK0hpxuG) December 22, 2025
なんでですかねぇ
こういった戸惑いの声があふれているようですね。
ではおよそ9か所の都立公園で被害に遭ったトイレの金属部品を窃盗した卑劣な手段とはいったいどんな方法なのでしょうか?
130万円相当の被害の卑劣な手口はどんな手段?

今回トイレの金属部品が窃盗され、使用できない状況に追い込まれた卑劣な手段とはいったいどんな手口でしょうか?
犯人は大便器のフラッシュバルブ(銅・ステンレス製、1個約5万円相当)を狙っています。
工具で固定ボルトを外し、およそ5~10分という短時間で音も立てず盗み取るみたいです。
水を止めずに部品だけ抜き取るケースもあるので、そのまま水漏れしたりしてトイレの使用が不能になるといった二次被害が出てしまうから卑劣ですよね!
なぜトイレの部品を狙う?

トイレの部品の特に金属製のものが狙われる理由は、銅などの貴金属を転売する目的の為の盗難です。
金属価格の高騰で公共施設のトイレからフラッシュバルブなどが頻発的に盗まれています。
「材質はステンレス製が多い。金属品として売っているのではないか」
トイレの盗まれた金属部品のフラッシュバルブや蛇口は、金属スクラップ買取業者で転売されるようです。
銅価格高騰ということもあり、1kgあたり数百円でも大量で利益が出るんですね。
主な転売ルート
トイレ部品の盗難品が地元スクラップ業者で転売される主な流れはだいたいこのような感じと言われています。
| 項目 | 内容説明 | 価格目安 (2025年現在) |
|---|---|---|
| 対象部品 | 銅・真鍮・ステンレス(フラッシュバルブなど) | – |
| 買取業者例 | 春日商会、シマ金属、安城貿易 | – |
| 持ち込み方法 | 個人持ち込み または回収車両 | – |
| ピカ銅 | 新品級の純銅 | 約1600円/kg |
| 真鍮 | 黄銅合金 | 1000円/kg超 |
| 規制状況 | 条例なし地域は盗品チェック緩め | 混入しやすく要注意 |
警察も監視を強めるなど対策をしていますが、なかなか被害が減らない状況なんですね。
犯人はどんな罰則になる?

トイレ部品などの金属窃盗犯は、基本的に窃盗罪となります。
金属窃盗に関与した場合に成立し得る犯罪
引用:ベリーベスト法律事務所
| 罪名 | 罰則内容 | 適用例 |
|---|---|---|
| 窃盗罪 (刑法235条) | 10年以下の懲役 または50万円以下の罰金 | トイレ部品直接盗難 |
| 盗品等有償譲受罪 | 10年以下の懲役 + 50万円以下の罰金 | スクラップ業者での売却 |
| 盗品等保管・運搬罪 | 3年以下の懲役 | 盗品の隠匿・移動 |
| 金属処分防止法違反 | 1年以下の懲役 または 50万円以下の罰金 | 特定金属の無許可処分 |
トイレ部品などの金属窃盗犯は、基本的に窃盗罪に問われます。
10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されていますね。
まとめ
東京・板橋や練馬で公園内のトイレの金属部品の大量窃盗事件。
金属部品が高い値がついて売れることに目を付けて使用する人の事を全く考えていない卑劣な犯行ですよね。
窃盗そのものに対して罰則が緩いのでこういった被害が後を絶たないのだと感じます。
法律の見直しも含めて、公園を利用する人たちが気軽に利用できる環境つくりが求められますね。
